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聴取書
「聴取書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聴取書の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
一応事情を調べ、支倉を喚問して取調を行った。が、それは殆ど形式的な調べで、簡単な
聴取書を徴されて、支倉は放還せられたのだった。この事は後に支倉が獄中で繰返し繰返....
「東京要塞」より 著者:海野十三
り気味でいたところ、ふと彼の注意を惹いたデマ罰金事件があった。 それは警察署の
聴取書綴のなかから発見したものであったが、事件は築地の或る公衆浴場の流し場で、仲....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いるのでもない人間が治維法にふれることはないという話でした。 それから暫くして
聴取書がこしらえられはじめ、手記にかいたような経歴などのところで私がひっくりかえ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
東忠介、川俣踏絵、村雲笑子、幸田節三、酒月守の六人と「カアマス・ショオ」の七人の
聴取書に大急ぎで眼を走らせている。
山木の陳述は花子が印東からまた聴きして注進....
「虹の橋」より 著者:久生十蘭
に死んだ。ペルシャ模様のネッカチーフは現場にあった遺留品だということだった。 「
聴取書では、末延はお前が突き落したと証言しているんだぜ。末延がほかに女をこしらえ....
「金狼」より 著者:久生十蘭
するんだが、まるで聴いちゃいないんだ。……ひとに喋らせて置いて夢中になって古田の
聴取書を読んでいるんだ。……そら、あのチャップリン髭の……。なにかまた新しい証拠....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ず、ロンドン塔の湿っぽい牢屋がなく、苦痛に絞る叫喚の合間合間に、判官たちが静かに
聴取書を取った被告の陳述がなかったなら、はなやかなエリザベス朝の文化もけっして存....