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聴従
「聴従〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聴従の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:芥川竜之介
みる事を勧め出した。そうして、内供自身もまた、その予期通り、結局この熱心な勧告に
聴従《ちょうじゅう》する事になった。
その法と云うのは、ただ、湯で鼻を茹《ゆ》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て聞かせているのだ」 「忠告は有難う、しかし、君という人間の忠告が、一から十まで
聴従できるものとも考えられない」 「はっ、はっ、はっ、以前から信用のないこと夥《....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
友は一応その説明に満足し、また満足するよりほかに地理の観念を持たない身は、それに
聴従するよりほかはなく、相ついで歩いているが、関の明神を出てからでも、もういく時....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
実際に根ざし、計数を基として、ねちねちと語り出されるときには、絶対無条件で敬服、
聴従するのが例であって、今もその通りです。 田山はおそらく徹夜して、その駒井の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、これが実験にとりかかり得たものと見なければなりますまい。 総員はみな無条件に
聴従したけれども、この中の誰が、駒井の本心に共鳴し得るや。田山白雲すらが、その深....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
出現に驚き、またこの前の移住の失敗に困惑し消衰して、征服者の課するあらゆる条件に
聴従した2)。プロウブス及び後にはディオクレチアン3)は、野蛮人の脱走者や捕虜に....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
い情欲の耽溺により招来すべき不便はよく知っているけれども、単なる世俗の慎慮の命に
聴従するに一種の厭悪の念を感じ、かかる低級な考慮を排するのに誇りを感じている。愛....
「芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
ついては、なお諸大家から賛否の論を聞くことであろうけれど、われらはしばらくこれに
聴従する。 円柱のエンタシスが、かくギリシアと日本とで別々に作られたものであり....
「山道」より 著者:中里介山
自然、今までの宗教、科学、芸術等の混乱が一時にやんで学生の謙抑な案内ぶりに一同が
聴従する。 「長兵衛小屋というのは何ですか」 「それは、此処に小屋をこしらえて木....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
君の主張は勝ち僕の主張は負けるであろう事を僕は知っている。なぜならば、君の主張に
聴従すれば、一方に於て映画その他で多額の収入を得て贅沢に安楽に暮しながら、その余....