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聴音
「聴音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聴音の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
るという次第だった。 夜間の航行は、実に骨が折れた。艦長は、精密な時計と、水中
聴音機とを睨みながら、或るときは全速力に走らせるかと思うと、また或るときは、急に....
「地球要塞」より 著者:海野十三
いるらしい。 「島影も見えず、沈下した様子もないとは、変だなあ。――どうだ、水中
聴音器で、立体的にも測ってみたか」 「もちろんですとも。しかしお断りするまでもな....
「怪塔王」より 著者:海野十三
をよくみますと、それはラッパみたいに先が開いているのです。そのところは、ちょうど
聴音機みたいです。それが横だおしになって、長く頸をだらんとのばしているのです。全....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
す」 「夜、見えるか」 「はい、午前三時に月が出るのであります。それまではE式|
聴音器で、敵機のプロペラの音を探知します」 「ふむ、それは御苦労なことだ。では、....
「豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
すっかりねむってしまうと、彼はひとりで配電盤の前にたち、受話器を頭にかけ、水中|
聴音機のスウィッチを入れました。そして目盛盤をしきりに右に左にまわしてみながら、....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
か呼んでいるぜ」兄は立ち止ると、両掌を耳のうしろに帆のようにかって、首をグルグル
聴音機のように廻しています。 「兄さん、兄さん」 「おおッ、こっちだ」兄はハッと....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
を消して、なおもドンドン沈んでゆきます。潜望鏡も、すっかり水中に没して、今は水中
聴音機が只一つのたよりです。こうなると、いつ飛行機から爆撃されるか、全く見当がつ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
│ ┌─防空監視哨 │ └補助機関┤─
聴音隊 防空司令官┤ │─照空隊 │ ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
が放った駆逐機六機が自分を追跡中であることは知らなかった。 英国艦隊は、すでに
聴音機でもって柳下機の進む方向や高さをちゃんとしらべて、出動の駆逐機隊に知らせて....
「空襲警報」より 著者:海野十三
第三中隊長だった。敵機をうち落す高射砲、プロペラの音によって、敵機の位置をさがす
聴音機、空を昼間のようにあかるくパッと照らす照空灯などが、この中隊に附属していた....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
、穏やかである。砂上にある艇も、ユラユラ動揺することもない。 ところが、ふと、
聴音器に推進機の響きが聴えてきた。 そこで、ふたたび浮揚し潜望鏡を出してみると....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
しろ曾乃刀自の方である。いろいろ他にも相談したすえに、結局市の聾唖学校へ行って、
聴音器などのことをよく聞きただして来ることに極まった。鶴見は例によって学校なんぞ....
「成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
どの急襲をやることが出来、殊に雨夜の空襲をかけると、敵の防空隊の照空灯も届かず、
聴音機も間に合わず、従って高射砲で狙い撃つ方法もなく、大いに戦果をあげることが出....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
はありません。耳が遠いといえば尾崎行雄氏が与謝野さんの歌会へお出になって、いつも
聴音器(イヤホーン)を卓に置いていられたお姿を思出すので、私も使って見ましたが、....
「音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
ノ演奏家や音楽批評家が本気で音を聞かない事から起るのであろう。多くの音楽学校には
聴音という時間がある。これはゆっくり時間をかけて和絃を聞きわける練習である。和絃....