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「聴音機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聴音機の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
るという次第だった。 夜間の航行は、実に骨が折れた。艦長は、精密な時計と、水中聴音機とを睨みながら、或るときは全速力に走らせるかと思うと、また或るときは、急に....
怪塔王」より 著者:海野十三
をよくみますと、それはラッパみたいに先が開いているのです。そのところは、ちょうど聴音機みたいです。それが横だおしになって、長く頸をだらんとのばしているのです。全....
豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
すっかりねむってしまうと、彼はひとりで配電盤の前にたち、受話器を頭にかけ、水中|聴音機のスウィッチを入れました。そして目盛盤をしきりに右に左にまわしてみながら、....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
か呼んでいるぜ」兄は立ち止ると、両掌を耳のうしろに帆のようにかって、首をグルグル聴音機のように廻しています。 「兄さん、兄さん」 「おおッ、こっちだ」兄はハッと....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
を消して、なおもドンドン沈んでゆきます。潜望鏡も、すっかり水中に没して、今は水中聴音機が只一つのたよりです。こうなると、いつ飛行機から爆撃されるか、全く見当がつ....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
らるる爆音を聴取せり。終り」 「御苦労」 伝令はバタバタと駈けて向うへ行った。聴音機は殆んど頭上を指しているわけだから、聴音機の利く距離を二十キロとして、敵機....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
が放った駆逐機六機が自分を追跡中であることは知らなかった。 英国艦隊は、すでに聴音機でもって柳下機の進む方向や高さをちゃんとしらべて、出動の駆逐機隊に知らせて....
空襲警報」より 著者:海野十三
第三中隊長だった。敵機をうち落す高射砲、プロペラの音によって、敵機の位置をさがす聴音機、空を昼間のようにあかるくパッと照らす照空灯などが、この中隊に附属していた....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
ンが鋭敏だから、後向きでも、気配で様子が分るんですよ。空襲のとき軍の見張所でね、聴音機以上だなんてね、特配があつたのよ」 「それは凄い。御主人やお子さんは?」 ....
成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
どの急襲をやることが出来、殊に雨夜の空襲をかけると、敵の防空隊の照空灯も届かず、聴音機も間に合わず、従って高射砲で狙い撃つ方法もなく、大いに戦果をあげることが出....