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職人気質
「職人気質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
職人気質の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
けた姉妹、おなじ胤とはいいながら、姉は母の血をうけて公家気質、妹は父の血をひいて
職人気質、子の心がちがえば親の愛も違うて、母は姉|贔屓、父は妹贔屓。思い思いに子....
「わが町」より 著者:織田作之助
かえしたことを後悔した。 そこで、改めて敬助が先方の男に会うた。 ところが、
職人気質のその男は、折角仲人に頼んだ友達の顔に泥を塗られたと言って、かんかんにな....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
の形態が残っていて、ギルド的な成長をして来ているのだから、この職業人は甚だ屡々、
職人気質を持っているのである。職業的眼界の狭さや、新しい世界への接触に対する反感....
「「建設の明暗」の印象」より 著者:宮本百合子
居であったろうと思う。 廃れてゆく南部鉄瓶工の名人肌の親方新耕堂久作が、古風な
職人気質の愛着と意地とをこれまで自分の命をうちこんで来た鉄瓶作りに傾けて、鉄の配....
「調査機関」より 著者:中井正一
。すなわち、個人から個人へ、秘伝として伝えられる、といった様式である。そこでは、
職人気質、名人芸といったものがはばをきかす。このような方法で生産された手工業品に....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
にゃあ、女乗物だ。お前は、武士の娘で、朝から晩まで、御座り奉るで育ってきたから、
職人気質は、下品に見えるだろうが、これで、付合うと、なかなかいいもんだぜ」
襖....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
とを忘れません。伝統が今も続いていることが分ります。こういうような品物は、いわば
職人気質が残っていて、粗末なものを作るのを恥じる気風があって、仕事の裏に一種の道....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
に改良せられつつも、なお久しく残り伝わることができたのである。 専門の職人には
職人気質といって、なるたけ手の込んだ見ごとなものを作りたいという念がつよい。それ....