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「職名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

職名の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
るとマルコの書諸所に虎を獅と訛称しあるそうだ。古くより虎賁《こほん》などいう武官職名もあり、虎符を用いた事もあるから件の牌には虎頭を鐫り付けたのだろう。今日とい....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、先生はまだお目ざめでした。もとより一面識もない間ではありましたが、そこへいくと職名はちょうほうなものです。右門が八丁堀の同心であることを告げると、老雲斎は気軽....
生態の流行」より 著者:宮本百合子
イカアがこしらえているものではなくて、官立大学の学生主事をしている人が、そういう職名もちゃんと肩書きに明記して著している本であった。 このことは、忘れることの....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
館へ寄宿を命ぜられて、また往年の如く学生となった。 この頃朝廷には諸藩の重役の職名を一定されて、執政参政というものを置かれたので、我藩でも家老は総て執政となり....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
きをするのだ。長く隠れおおせたほど、結構な結婚と見なされる。「内間まか」と言い、職名|外間祝女と言われている人などは、今年七十七八であるが、嫁入りの当時に、七十....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
は、まつたく最近まで不自由きわまりない国でした。文芸作品の作者は、うつかり人物の職名や勤め先やを明示できなかつた。思いがけないところから「厳重な抗議」が出て、引....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ア・ロバアト・セシルを、ウォルシンガムの職に引き上げた。そこで二十七歳の若者は、職名はともかく、事実上の侍史(内大臣)になった。肩書と俸給はいずれ後日下されるで....
私本太平記」より 著者:吉川英治
からだった。 正成は、しずかに廊をつたわって、勅使の前へ出た。 “兵衛”なる官職名だけはあるが、それは名だけのものにすぎない。いわば一個の山家侍だ。――著名な....
紅梅の客」より 著者:吉川英治
相、久原、石井と聞えたので、吉原では「こは何事か」と思ったろう。いまは幇間という職名もないだろうが、桜川三孝氏も一世一代のような感奮をおぼえたことにちがいあるま....