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「職員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

職員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
よ。……とにかくわしは近いうちにそれを決行することとして計画を樹《た》ててみる。職員以外にも希望者があれば同行を許可するから、あとで僕のところへ申出で給え」 ....
朱日記」より 著者:泉鏡花
ったばかり、素気なく口を引結んで、真直に立っている。 「おお、源助か。」 その職員室|真中の大卓子、向側の椅子に凭った先生は、縞の布子、小倉の袴、羽織は袖に白....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
、三四郎に多かれ少かれ好意を持たない人はなかった。実家が裕福なためもあったろう、職員間でもなにかと心が寛く、交際も凡て明るくて、変に理窟めいたところが少しもなか....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
」 まことに不審の至《いた》りであった。それを探究《たんきゅう》すべく、灯台の職員で、身の軽い瀬戸さんという中年の人と、その配下《はいか》の平木君という青年と....
」より 著者:織田作之助
った。鼻血をふきだしながら白い眼をむいていた。鼻の穴に紙きれを突っ込んだ妙な顔を職員便所の鏡にうつしてみて、今に見ろと叫んだ。それから十日ほど経ち、学期試験が始....
人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
いた。 大勢の警官が、続々と入ってきた。 解剖は、階段教室で行われた。病院の職員、看護手、看護婦などが、警官の邪魔にならぬように、すこし後方に席をとった。 ....
火の扉」より 著者:岸田国士
第一戦部隊の指揮官を買つて出るというふうであつた。 が、現在の彼は、復員庁の一職員として専らH工しようの連合国への引渡事務に当り、同時に、彼の関係した重要研究....
山椒魚」より 著者:岡本綺堂
たびか眼をさました。 あくる日の午前中に東京から三人の男が来た。ひとりは学校の職員で、他の二人は死者の父と叔父とであるということを、僕は宿の女中から聞かされた....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
での露国探険者たる一代の奇矯児寿安老人であった。局長といい課長といい属官というは職員録の紙の上の空名であって、堂々たる公衙はあたかも自大相下らざる書生放談の下宿....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
多かったに相違ない。しかしわざわざそんな古い時代にまで遡るまでもなく、明治初年の職員録を見れば、月給十何円の判任官までがことごとく由緒ある姓氏を名乗り、それが奏....
間人考」より 著者:喜田貞吉
っている。 栗田先生がこれをハツカシベと訓まれたのには理由がある。それは令集解職員令宮内省土工司の条に、「泥部」を「古言波都加此之友造部である。そしてそれを古....
審判」より 著者:カフカフランツ
並んで門番が、改まって帽子を目深にかぶり直していた。それではおれはまだ銀行の高級職員の一人なのだ。いくらおれがそれを否定しようとしても、門番がきっと反駁したこと....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
警察をして一政党の権力維持のための道具たらしめんとしております。また義務教育学校職員法の制定によって、義務教育費全額国庫負担という美名のもとに、教員を国家公務員....
四つの都」より 著者:織田作之助
途中で、拡声機の声が聞える。 拡声機の声「女子青年団の行進は終りました、次は女子職員の百|米徒歩競争であります、出場の先生はすぐ御用意下さい」 清子、キッと顔を....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
着流しで来ては、よくここでこそ/\袴をはいているのを見た。 階下は部屋の一つが職員の食堂にあてられ、他の一つが学生の小さな集会場になっていた。他の部屋はコック....