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職域
「職域〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
職域の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
善や増産に、工業者はすぐれた製品の製作に、学者は新しい発見・発明に等々、各々その
職域に応じ今日以上の熱を以て努力し、闘争的本能を満足させるのである。 以上はし....
「その柵は必要か」より 著者:宮本百合子
権力によって統一的な民主と平和のための戦線を寸断されないために。人民別、専門別、
職域別、都会対地方とセクト的な感情を利用されて孤立させられる危険を克服するために....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
ものへの侵犯としかみえないものがあらわれている。」「最近は、私自身の関するせまい
職域の限りでも、いわゆるレッド・マークとか、学問の自由というような新しい問題まで....
「女の手帖」より 著者:宮本百合子
ちが職員大会を開いて食糧の人民管理を叫んでいる。これらのその道の人達は自分たちの
職域を通じて農林省、農会、営団を貫くからくりに通暁しているからこそ、公正な人民管....
「それらの国々でも」より 著者:宮本百合子
国を見て来るほんの少数の人は、何とはなし特別なもの知りのように思われ、それぞれの
職域で一種の権威者のようになりがちである。しかもその
職域は、まだ根本から、民主化....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
イ》に虚を突かれたり――孤島の哲学者に逆説法を食ったりするのは、事が自分の研究の
職域以外としても、光栄ある無識ではないのである。自分の究《きわ》めているのは、今....
「現代の詐術」より 著者:坂口安吾
な道がないからクビでもククルより外に仕方がなかった、そういうわけで、ヤミ屋という
職域がなかったからヤミ屋がいなかっただけで、ヤミ屋をやりたい人間がいなかったわけ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
うというのが、もっての外で、自分のことを一年ずつやればタクサンだ。 銘々がその
職域で、少しでも人の役に立つことをしてあげたいと心がけていれば、マルクス・レーニ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
学者は、目がフシ孔で、自分の目では何を見ることもできない人だ。 口に一死報国、
職域報国を号令しつつ腐敗堕落無能の極をつくしていた軍部、官僚、会社の上ッ方にくら....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
同じものを彼女らは持っているのである。資本家と労務者の経済関係というものは、どの
職域にもあることで、ほかの
職域の人々はクビになると困るが、彼女らはこまらない。全....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
はありませんが、私は財産を疎開させようなんて、考えちゃおりません。戦争ですから、
職域を死守する、私は東京を動きません。一兵卒のつもりです。身辺の家財もうごかしま....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ように思われがちだが、実際はアベコベである。彼女らが自由にふるまえるのは、自分の
職域においてだけで、一歩出ると敵地の如く、特に同性との社交性を欠いている。女とい....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
かったに相違なく、又、そのような関係がある必要はないのである。彼のメランコリイは
職域に於けるカットウや絶望感などが主因となっていたようであるが、そのような彼に風....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
の提灯を持っているだけである。そして彼等は矛盾極まる統制の名の下に、これを彼等の
職域奉公と心得ている。 今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある。従って人は....
「露の答」より 著者:坂口安吾
、太郎丸氏は無念ながら風呂をたきつけているのです。数名の女中もいるけれども、各※
職域を守って堅く容喙をつつしむことが家憲の如くでありました。 その翌日のことで....