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職場
「職場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
職場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家霊」より 著者:岡本かの子
らいで文通していた。くめ子が自分で想い浮べるのは、三年の間、蝶々のように華やかな
職場の上を閃《ひら》めいて飛んだり、男の友だちと蟻の挨拶のように触覚を触れ合わし....
「地球盗難」より 著者:海野十三
それから、お美代ちゃんの妹の失踪のこと……」 「まだある。佐々砲弾が忙しい東京の
職場を離れてわざわざこんな土地に飛んで来たこと、それから大隅学士が暑中休暇の勉強....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
なんです。二人は早速それを実行に移しました。 この一寸した催しは、間もなく同じ
職場の仲間達の間に俄然いい反響を惹起しました。そして人々は、この髭男の感傷に対し....
「三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
きはじめていた。 伝さんは、東京駅の赤帽であった。東海道線のプラット・ホームを
職場にして、毎日、汽車に乗ったり降りたりするお客を相手に、商売をつづけている伝さ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
様式も、便利で新鮮に思われた。 鼈四郎はこれ等の感得と知識をもって、彼の育ちの
職場に引返して行った。彼は書画に携る輩に向ってはデッサンを説き、ゴッホとかセザン....
「わが町」より 著者:織田作之助
でも一日立ちずくめの仕事で、雇われてみると、やはりベンゲットの他あやんの娘らしい
職場だった。 暫らくすると、タクシーの合乗制度が出来た。 誰が考えついたのか....
「今度こそ」より 著者:片岡鉄兵
裏切者! 卑怯者! 甲吉はみんなから変な眼で睨まれ始めた。スキャップ仲間は
職場がちがっていた。だから旋盤では、甲吉ひとりが退けものだった。誰も話しかけよう....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
信じます。あたしたちは、祖国ドイツを光栄あらしめるために、生命を捧げて、今最後の
職場につくのです。邪魔をしないでください」 「よし、わかった。おれは約束を守るぞ....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
は、宇宙服を着こなすことが出来たのだった。 「さあ、それではみなさん。それぞれの
職場へ戻ってください」 「はいはい。宇宙服をぬぐのですねえ」 「いや、宇宙服を着....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
の荒ぎもをうばってやろうと決心したのだ。 そこで彼は、だれにも、それを告げず、
職場をはなれた。今まで働いて、一生けんめいためた金をもって、彼はしばらく町々をう....
「空襲警報」より 著者:海野十三
けられていた。 「国がどうなるかというドタン場に、こうも落ちつきはらって、自分の
職場を守りつづけるなんて、イヤ、どうも日本人という国民はえらいですな」 「いや全....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
た態度は、戦争中と少しも変っていない。彼等は家庭に帰れば皆善良なる市井人であり、
職場では猫の口が喋る如く民主主義を唱え、杓子の耳が聴く如くそれに耳を傾けている筈....
「越年」より 著者:岡本かの子
を向けてばかりいた。 磯子も社で加奈江の来るのを待ち受けていた。彼女は自分達の
職場である整理室から男の社員達のいる大事務所の方へ堂島の出勤を度々見に行って呉れ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
な政治を行なうことであります。そして青少年には希望のある生活を、働きたいものには
職場を、お年寄りには安定した生活を国が保障するような政策を実行しなければなりませ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
うべ徹夜でした。 物事を成し遂げるには、塹壕戦の覚悟が必要だと思います。自分の
職場を守って、いつまでもいつまでも忍耐し、最後の成功を得るというやり方であります....