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「職業紹介所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

職業紹介所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ならないのを、今云ったようなわけで捨て売りにするんだ……。 失礼ながら皆さんは職業紹介所のアブレじゃあるめえ。バラックの東京から鉄筋コンクリートの東京になるま....
わが町」より 著者:織田作之助
と短かく書いてあった。 朝、行き、やめる旨言い、日割勘定で手当を貰い、その足で職業紹介所へ出掛けた。 2 間もなく、君枝はタクシーの案内嬢に雇われ....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
う二人で死ぬる話でもしていたかもしれない。 昼から荷物を宿屋にあずけて、神田の職業紹介所に行ってみる。 どこへ行っても砂原のように寥々とした思いをするので....
読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
えて、どうかして一本を手に入れたいと思う人がおのずから門前に市をなすことあたかも職業紹介所の門前のごとくなるであろう。 商品の新聞広告で最も広大な面積を占有す....
父帰る」より 著者:小林多喜二
がよく分った。メリヤス工場でもその手をやっていたのだ。今夫が帰って来てくれたら!職業紹介所の帰りだった。お君はフト電信柱に、「共産党の公判が又始まるぞ。ストライ....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
いる。失業者は昨年七月に五〇万人を突破したのが今年の六月には四二万人余に減少し、職業紹介所による就職率は昨年度に比して三パーセント乃至七パーセントを増し、求職殺....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
拠にして云えることか。専門学校や大学を出ているからというなら、一体所謂「知識階級職業紹介所」で学校出の大衆的な失業者を、ごくわずか、而も日雇いに周旋しているのは....
社会時評」より 著者:戸坂潤
が女の場合になると、満州サービスガールがある。今年の一月に親切で有名な東京飯田橋職業紹介所の鳴物入りの宣伝で、之は千人程の中から選ばれた三十二人の代表的インテリ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
業資本家は、従来にない劣悪な労賃によって、女工の大量募集に着手することが出来る。職業紹介所は、こうした周旋に動員される。之が皆「身売防止」の賜であり、そして実は....
地図にない街」より 著者:橋本五郎
氏はその時、もう都会というものに少しの未練をも感じてはいなかったとのことである。職業紹介所というものも、限られた特殊な人々にだけ必要なもので、それ以外に何の意味....
」より 著者:寺田寅彦
ろん、理髪店、ツーリスト・ビュロー、何でもある。近頃郵便局の出来たところもある。職業紹介所と結婚媒介所はいまだないようであるが、そのうちに出来てもよさそうなもの....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
口笛を吹いていた。 一月×日 さあ! 素手でなにもかもやりなおしだ。 市の職業紹介所の門を出ると、私は天満行きの電車に乗った。 紹介された先は毛布の問屋....
日蔭の街」より 著者:松本泰
っていた。私は苦笑しながら手早く衣物を着換えて戸外へ出た。 日曜の事であるから職業紹介所へいっても休みである。私は先ず停車場へいって新聞を買い、簡単に食事でも....
悪魔の聖壇」より 著者:平林初之輔
せようにも、私にはそんなことを言い出すことのできる知人は一人もありませんでした。職業紹介所へは、今朝で四十六日通いつづけましたが、いつもいつもきわどいところで話....
」より 著者:織田作之助
こぼし、そして涙を拭きとると、泣いて止めるお君を振り切って家を飛び出し、その足で職業紹介所に行った。家出した男にうまい仕事がある筈はなし、丸金醤油運搬用貨物船の....