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「職者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

職者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
職工と微笑」より 著者:松永延造
序言 私は当時、単なる失職者に過ぎなかった。とは云え、私自身とは全体何んな特質を持った個体であったのか?....
骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
の人達の強制的な要求だったので、私は遂に、文学から遠ざからない限りに於いては、失職者とならなければならなかった。私はちょっとの間路頭に迷っていた。――文学をやる....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の家族はその寺院に居住のまま商業を営んでも苦しくないか。もし鬘を着けるなら、寺住職者の伊勢参宮も許されるかの類だ。国学の権威、一代の先駆者、あの本居翁が滑稽な戯....
社会時評」より 著者:戸坂潤
のである。官公立と私立とから平等に採用して欲しいというような、先の先まで考えた就職者側の注文もあった。私は当時、帝大卒業生などは人物・身体・の二条件に於ては遠く....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ず、いかなることがあろうと、ふたたび牧師なんかの助けを借るまいと思った。理知と聖職者の肩書とによって自分より向うがすぐれてることは、彼もよく是認していた。しかし....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
、率直な熱心さで自分を守った。コルネイユ師は、ほとんどわからないくらいわずかな聖職者的皮肉と多くの温情とで、彼に耳を傾けた。彼はその信仰の習慣に基づいてる不撓《....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
市をわき立たせたものだった。サン・ジェルマン・デ・プレの修道院長大助祭はその全聖職者に命じて荘厳な行列をなさしめ、そこで法王の特使が祭式を上げた。けれどもその贖....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
さなカラーをよく見せんためであろうが、戸に背を向けていたものである。右のような聖職者らは、その大部分教会の人であるとともに宮廷の人だったが、T夫人の客間の荘重な....
学位について」より 著者:寺田寅彦
騒ぎがもち上がる。だからそんなものを一切なくした方がよいという人がある。これは涜職者を出すから小学校長を全廃せよ、腐った牛肉で中毒する人があるから牛肉を食うなと....
乾杯」より 著者:豊島与志雄
裟で、実は主として山川正太郎の旧知の筋合のもの、某省の局長や某政党の総務が主な公職者で、だいたい普通の中流人でありました。――ただ茲に注意しなければならないのは....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
草書房」だの「天草石炭商事」だのと十幾つとなく分類がある。 すでに五十年配の求職者が十人ほどつめかけていたが、みんな戦災者引揚者というウス汚れた風采で、一帳羅....
貞操問答」より 著者:菊池寛
た応接間の空気などにも、特別に感じ入りもしなかったのであるが、やや切端つまった就職者として来ているせいもあって、新子は何か不思議な圧迫を感じるのであった。 「今....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
によって、或は民族によって、いろいろな形になっておりますが、この場合にはそれは聖職者である。つまり、日本の神道でいえば神主、キリスト教でいえば司祭である。その聖....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
いては、もと鴨河原や島田河原の葬送や放牧の世話をしていたものに、餌取・余戸等の失職者が落ち合ったのを以て、所謂エタ源流中の本流とすべきものと解せられる。その中に....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
様子から、名を異にしたにすぎないのであります。そしてこの輩から、種々のいわゆる賤職者が出たのであります。いにしえこれらの賤職者を総称して下り者ともいったのは、け....