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「職長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

職長の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
工場の)のところまで何歩あるか、何秒かかるか、それだけをゆっくり歩くことを、なぜ職長はとがめるか、職長は労働者か、それとも何か、とそんなふうに愚の骨頂のようなこ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
が、苦るしげに歪むのを見た。紅は、なお気がかりらしく、今度は恐る恐る、上目遣いに職長の方を見た。 依然として、濛々とゆれている煙に、小山は、なお、胴ぐるみにむ....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
この日、Yの「合同労働組合」のビラは「H・S工場」へ三百枚程入った。職場々々の「職長」さえもビラを持っていた。然し、そのビラのことは食事中ちっとも誰もの話題にな....
ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
読みに行く者もある。 読んじまっても、みんな、すぐには行っちまわない。党員で、職長のペトロフまでゆっくり奥から出て来て、ビラの前へ立った。 「こりゃ、いい思い....
道標」より 著者:宮本百合子
ていた。 人々は、次々に立って演説した。ほんとに工場から来た労働者らしい若者。職長ぐらいな年配と恰幅《かっぷく》の労働者。組合事務所の役員らしいカラーにネクタ....
「インガ」」より 著者:宮本百合子
少からずあるのであった。 工場管理者代理、労働者、党員ルイジョフ、及び婦人服部職長で五十歳のソフォン・ボルティーコフなどはその代表である。 ボルティーコフは....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
がりの工場管理者によって管理されている。工場の技師、関係トラストの支配人、古参な職長一味が何とかして、ソヴェト権力の認めた労働者の工場管理権を、自分達の手で、ブ....
徳永直の「はたらく人々」」より 著者:宮本百合子
工であるが勝気で古い母に圧せられ勝な良人の山岸との心持の交錯、大変物わかりのよい職長梶井のうごきなどを語って展開されているのである。 深い興味をもって読んだが....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
五分を、その日の当直店員に特別手当として支給することに決めた。 次に、各工場の職長に日本一の技術者を招聘したいという私のかねての宿望を実現することになり、二月....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
有し、北条氏の基礎を築いた名将であります。 工場主、商店主はもちろん、技師長、職長その他何によらず人の上に立つものは、皆々この早雲と同様に、部下の心を得るので....
」より 著者:徳永直
に対して、測候所の風見の矢のように動いているのだ。 ナ、何を馬鹿な、俺は仮にも職長だ、会社の信任を負い、また一面、奴らの信頼を荷のうて、数百の頭に立っているの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。 柳斎の留守中は、いや柳斎がいてもいなくてもである。日ごろ、店の帳合いから下職長屋の仕事の振り分けなど一切は、手代の鳶七が切り廻していた。 この男には、 ....