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肉付け
「肉付け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肉付けの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
学的・社会学的・研究を決して除外するものではない。却って之こそがイデオロギー論の
肉付けとなるものである。同様に、併し更に重大なことは、イデオロギーの論理学乃至範....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
にも良くなれる事の出来ない自分です。) 下手な読手は、変にぼってりとした自分の
肉付けを文章のまわりにくっつけるので、意味が解りにくいばかりか、文章の味などと云....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
かし、そうした調子の中に、理論の骨組みが力強くとおっており、それを人間の誠実さが
肉付けしていて、何となく鰹節の味を思わせるものがあった。なお、田沼理事長や、朝倉....
「小説集「聖女人像」後記」より 著者:豊島与志雄
と、つまり作品の中核は、煎じつめれば案外に僅かなもので、大部分は主としてそれへの
肉付けとなる。主要人物の境遇とか環境とか生活様式とか、さまざまなものを書かなけれ....
「小説集「白蛾」後記」より 著者:豊島与志雄
まり作品の中核は、詮じつめれば案外に小さいものであって、大部分は主としてそれへの
肉付けに過ぎない。ところが、前述のような作品にあっては、この中核がわりに大きく、....
「頭蓋骨の秘密」より 著者:小酒井不木
継母が犯人でないという見込みがつき、俊夫君はその見込みを確かめるために、頭蓋骨に
肉付けすることにした。頭蓋骨の
肉付けは、日本では初めての試みであるが、俊夫君のこ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
のところで、天平伎楽面の傑作の一つを親しく手にとって賞玩したことがある。その頬の
肉付けの、おおらかにゆったりとした、しかもこまかい濃淡を逸していない、落ちつきの....
「指導者としての寺田先生」より 著者:中谷宇吉郎
。そして自然現象の不思議には自分自身の眼で驚異しなければならぬという先生の訓えを
肉付けていてくれるのである。その後《ご》今の学習院の秋山《あきやま》教授らの学生....