肉眼[語句情報] »
肉眼
「肉眼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肉眼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
を借りずとも、霊峰ヘルナー山頂の白雪を噛んで巨船が横たわっているのが、はっきりと
肉眼で確められた。一体どうしたというわけだろうか、海を渡るべきはずの汽船が山を登....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
時の有力な人々から多大な賞賛を受けた。そこでこの器械を以て天界を隈なく捜索して、
肉眼では見られない星を多数に見付け出した。これで覗くと遊星は光った円板のように見....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ベンチがあちこちに並び、そこからは、東京全市はもちろんのこと、お天気のよい日には
肉眼ででも、房総半島がハッキリ見えた。「五分間十銭」の木札をぶらさげた貸し望遠鏡....
「赤外線男」より 著者:海野十三
のと思い、装置を使って、研究所の運動場の方向を覗くことにした。折から夕刻だった。
肉眼では人の顔も仄暗くハッキリ見別けのつかぬような状態であったが、この赤外線テレ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
の場所は、どういう景色のところで、その飛行場はどんな地形になっているのか、それは
肉眼では見えなかった。なにしろ、日はとっぷり暮れ、黒白も見わけられぬほどの闇の夜....
「恐竜島」より 著者:海野十三
っと見ておいでになると、島の輪廓《りんかく》がありありと見えてきます。わしらには
肉眼《にくがん》でちゃんと見えているんですからねえ。この見《けん》とうですよ」 ....
「火星探険」より 著者:海野十三
いてテレビジョン装置によって映写幕へうつしだされているわけだ。 しかも映像は、
肉眼で見るよりずっと明るく物の識別ができた。これはこのテレビジョン装置が、赤外線....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
は、相手に向けて赤外線をあびせてやる。物があればこの赤外線で照らしつけてくれる。
肉眼では見えないが、赤外線をよく感ずるノクトビジョン装置で見れば、まるで映画をみ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
て、はるかに地球の人々を励ましたのであった。
三月の十何日ごろから、
肉眼でもモロー彗星が見えるようになった。
モロー彗星の位置は、南東の地平線に近....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
バーが居るのです。この中をすっかり真空にして、こっちの方から偏光をかけてやると、
肉眼でも見えてくるのですよ」 「こいつはどうして捕ったんでしょうネ。大変強い動物....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、この写真に川上機関大尉の生死に関する重大な手がかりが現れておる」 「はっ」 「
肉眼では、煙幕その他にさえぎられて見えなかったのであろうが、写真にはちゃんと現れ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
統一状態に入らなければ、私どもにもそのお姿を拝することはできませぬ。まして人間の
肉眼などに映る気づかいはございませぬ。尤もこの球の形は、凝とお鎮まり遊ばした時の....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
自動書記の文字は小さくて不規則であったので、ゆるゆると気をつけて書く必要があり、
肉眼で手元と、行間を注意して居るのであった。さもないと、すべてが混乱して、まとま....
「妖怪談」より 著者:井上円了
の力をかりてみますれば、認め得らるるものです。しかるに、昼間においてはわれわれの
肉眼では見えませぬ。なにゆえでございましょう。すなわち、太陽の光あまり大なるがゆ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
開く仕懸にて、すべての機械は人形に、隠るる仕方巧みにして、戸になる壁の継目など、
肉眼にては見分け難し。得三|手燭にてこの仕懸を見せ、「平常は鎖を下してお藤を入れ....