肉腫[語句情報] » 肉腫

「肉腫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肉腫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ため村を去ったそうです」 「病気? そしてどこへ行ったのか?」 「村人の話では、肉腫が出来ていたそうで、実に気の毒なことだと言っています。行先は村役場できくこと....
一足お先に」より 著者:夢野久作
一寸ばかり抜け出している。……その膝っ小僧の曲り目の処へ、小さなミットの形をした肉腫が、血の気を無くしたまま、シッカリと獅噛み付いている。 ……それはタッタ今....
ふるさとに寄する讃歌」より 著者:坂口安吾
い食膳の音が流れていた。 姉が病んで、この町の病院へ来ていることを知った。黒色肉腫を病んでいた。年内に死ぬことを、自分でも知っていた。毎日ラジウムをあてていた....
決闘」より 著者:神西清
熱にわれを忘れて打ち込む術を知らぬからだそうだ。こういう好色漢の脳髄には、きっと肉腫といった風の特殊な贅肉があって、それが脳髄を圧迫し、心理全体を支配しているに....
肉腫」より 著者:小酒井不木
に立って、褐色の皮膚に蔽われた肋骨の動きと共に、ともすれば人間の顔のように見える肉腫の、ところどころ噴火口のように赤くただれた塊の動くのを見て、何といって慰めて....