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肉質
「肉質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肉質の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
敏な神経の所有者らしい姿はどこにあるのだろう。地をつぶしてさしこと乗っていた。筋
肉質な君の顔は、どこからどこまで引き締まっていたが、輪郭の正しい目鼻立ちの隈々に....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
たらしく、石油会社の印袢纏と股引に包まれた骨格はまだガッシリとしていて、全体に筋
肉質ではあるが、栄養も普通人より良好らしく見えた。手錠をかけられたまま観念の眼を....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
われていて、それを馬鹿な馬来人が驚いている始末だがね。あの茎の内部にある海綿様繊
肉質は血であろうと何んであろうと、苟しくも液体ならば、凡て容赦しない。つまり、あ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ら、
「では、申します。その男は年齢五十二三、身長は五尺七寸五六分、毬栗頭の、筋
肉質の大男。脊柱側彎、その上少し猫背で、靴型は一二・〇〇、プリンストン型、米国エ....
「季節の味」より 著者:佐藤垢石
てくる。それが産卵し、卵を孵化して子を育てるに至ると、まことに食うに堪えないまで
肉質が下落するのである。 ところが、ここに例外がある。 動物は必ず一年に一度....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
の頭ほどになる。初めは小さいが次第に膨らんできて意外に大きくなる。最初は色が白く
肉質で中が実しており、脆くて豆腐を切るようだが、後ちには漸次に色が変わり遂に褐色....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
るので、これはけっして嘘《うそ》の皮ではなく本当の皮である。もしもバナナにこの多
肉質《たにくしつ》をなした皮がなかったならば、バナナは果実としてなんの役にも立た....