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肉類
「肉類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肉類の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
に試験して身体を細くする術を発明しました、是も薬剤の力です、或る薬剤を食事の度に
肉類と一緒に腹へ入れるのですが、急には行きませんけれど、月日を経るに従って肥えた....
「鮨」より 著者:岡本かの子
喰べものは外にまだ偏っていた。さかなが嫌いだった。あまり数の野菜は好かなかった。
肉類は絶対に近づけなかった。 神経質のくせに表面は大ように見せている父親はとき....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
ぞれのけだものに頃合いの大きさに切ったり、分けて容物に入れたりするのが大変です。
肉類の方は、生きている兎だの鶏だのには、冥途ゆきの赤札をぶら下げるだけですが、そ....
「臨終まで」より 著者:梶井久
此の時分から彼は今まで食べていた毎日の食物に飽きたと言い、バターもいや、さしみや
肉類もほうれん草も厭、何か変った物を考えて呉れと言います。走りの野菜をやりました....
「前哨」より 著者:黒島伝治
豚でもいゝ、よし来た。」 お菜は、ふのような乾物類ばかりで、たまにあてがわれる
肉類は、罐詰の肉ときている彼等は、不潔なキタない豚からまッさきにクン/\した生肉....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
し既決の囚人にでもほんの少々の制限があるだけのことだ。たとえば、一週間に三回しか
肉類の御馳走は与えないとか、葡萄酒やビールには一日六十センチリットルを超えてはい....
「“能筆ジム”」より 著者:坂口安吾
ニンゲルは、買物には特に注意を払った。週に一度近くの街のソマーヴィルに出かけて、
肉類をはじめ食糧品を買い、時には女房や子供ともども出かけて衣類などを購うこともあ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
どんどんできる、酒もできる、ただたりないのは野菜だけである。 だがそのかわりに
肉類は十分になった、富士男ドノバンらは三日のうちに、森のなかで、五十余頭のきつね....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
の肉塊が一つあったなら、幾十人前のすき焼きができるだろう。時節柄、私は長い間随分
肉類に飢えてきているなど、ひとりでに妙な考えが頭に浮かんで、思わず唾液を舌に絡ま....
「食べもの」より 著者:佐藤垢石
いるのであろう。 そのために、いずれの家庭でも主婦が苦心惨憺しているのである。
肉類や魚類が、殆ど皆無に近い状態のところへ持ってきて、なお日ごと欠くことのできな....
「うむどん」より 著者:佐藤垢石
くる。哀れであるが、いたし方ない。 それからまた、都会へ住むようになると生魚や
肉類の味を覚えるのも無理はないのである。その上に米、味噌、醤油、砂糖など手に入れ....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
の手を両の袖のうちに入れ、御覧の通り衣はこの通り何んでも構いませぬ、食物は魚并に
肉類は一切用いず、蕎麦もこの頃は止めました、粥と野菜少し許り、牛乳二合ほどつとめ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
りました。老婆はそんな事に感じたのかあるいはまた私が日に一度ずつ飯を喰って少しも
肉類を喰わぬということに感じたものか、何しろ大変私を敬うて少しも巡礼視するような....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。そのうち三億三千五百万円はコーヒーの収入なり。 アルゼンチン国の物産は、牛馬、
肉類、羊毛、麦粉等にして、その一カ年の輸出額七億円余なり。 チリの物産は硝石、銅....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
件に食を乞うのではない。しかし元来農業を以て本位とする我が国においては、これらの
肉類は食料とは云わなかった。少くも奈良朝頃の日本民族は、もはや獣肉魚肉のみによっ....