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「肉饅頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肉饅頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
しなかった。一時間ばかりして、野菜サラダと仔牛の冷肉と、パイと、菓子屋から取った肉饅頭と、それにシャンパンなどで夜食がでた。アカーキイ・アカーキエウィッチはシャ....
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
近く乗りつけると、左り側に人が黒山のようにたかっている。その辺は支那の豆腐やら、肉饅頭《にくまんじゅう》やら、豆素麺《まめそうめん》などを売る汚《きた》ない店の....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
家族たちと肩をならべて歩きまわった。そして手まねでもって、甘いココアを飲んだり、肉饅頭を食べたり、それから映画館に入ったりして時間いっぱいに遊びまわった。そして....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
から大きな一片の冷えた焼肉が出た、それから大きな一片の冷えた煮物が出た。それから肉饅頭が出た、また麦酒が沢山に出た。が、当夜第一の喚び物は焼肉や煮物の出た後で、....
小公女」より 著者:菊池寛
エラはよくベッキイに与えるために、量のない何か変った食物を探し歩きました。初めて肉饅頭を買って帰った時には、セエラはいいものを見付けてきたと思いました。ベッキイ....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ると、このときの食事は五皿調理されていた。蝶鮫《ちょうざめ》の魚汁《ウハー》に魚肉饅頭、何か巧みな特別の料理法によった煮魚、それから※魚《かじき》のかつれつにア....
三つの嘘」より 著者:豊島与志雄
、煖炉のそばの長椅子にねそべって黙り込んでいました。卓子の、水瓜の種や、ハムや、肉饅頭などの皿にも、手をつけず、火桶の銅壺でぬるく温めた銀瓶の酒を、小さな盃で時....
享楽人」より 著者:和辻哲郎
ものにも直ちに心を開く自由な旅行者として、たとえば異郷の舗道、停車場の物売り場、肉饅頭、焙鶏、星影、蜜柑、車中の外国人、楡の疎林、平遠蒼茫たる地面、遠山、その陰....
神戸」より 著者:古川緑波
食った。ここは気取らない、大衆的なグリルである。 そうだ、此の露路に、有名な豚肉饅頭の店がある。 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るの....
はつ恋」より 著者:神西清
時過ぎに夜食が出て、古いひからびたチーズの切れっ端と、ハムを刻み込んだ妙に冷たい肉饅頭とだけだったが、それがわたしには、どんなパイよりもおいしく思われた。葡萄酒....