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肘鉄砲
「肘鉄砲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肘鉄砲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「審判」より 著者:カフカフランツ
旅行に出る理由を聞こうとして何回もやってくる支店長代理には、ほとんど口もきかずに
肘鉄砲を食わせ、ついに手提鞄が着くと、すでに前もって命じておいた車へと急いで降り....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
こへメフィストフェレス来掛る。
メフィストフェレス
ええ。食っただけの
肘鉄砲とでも云おうか。地獄の
あらゆる景物とでも云おうか。これより胸の悪い事はな....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
たぬうちから、セルゲイが目に見えて兵隊の女房フィオーナの機嫌をとりだし、めでたく
肘鉄砲を食わずに済んだ。悩ましげな眼をした美女フィオーナは、持前の気の好さから、....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
いんだ。あいつのあの根性と、あのすばらしい剣術――どこまで考えても不思議な奴――
肘鉄砲《ひじでっぽう》をくわされればされるほど、殺そうとまで嫌われれば嫌われるほ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
めてくれたので、まず半分は成功した訳だが、御本尊の君自身が、あの美少女にズドンと
肘鉄砲を喰わせた……自分の従妹とも許嫁とも、何とも認めなかったので、今度は手段を....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
「はてね」 専右衛門は、嘯いて、 「その御返事なら、もう、お那珂さんからきつい
肘鉄砲をいただいて、私も、諦めてしまっているところだが……」 「堪忍して下さい」....