肝を潰す[語句情報] » 肝を潰す

「肝を潰す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肝を潰すの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
豚吉とヒョロ子」より 著者:三鳥山人
の口一パイになっていて、下の方から自分の子供の泣き声がきこえます。 お母さんは肝を潰すまいことか。 「まあ、妾《わたし》の娘はどうしてこんなに急に大きくなった....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
る。 如何にも色だけは渋い目立たぬ柄を選んであるが、その生地を見ると、田舎者の肝を潰すようなのが珍らしくない。こんな高価な服を着る人が、何でムザムザ電車に乗る....
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
ような記事を取って来てやろう。……こうなれば絶体絶命だ。どうするか見やがれ。……肝を潰すな山羊髯おやじ」 と決心するとモウ一つブルブルと胴震いがした。持って生....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
接面会などいう、ありとあらゆる手段を以て、吾輩の放言をタタキ潰すべく試みた。殊に肝を潰すべきは、研究の自由をモットーとしているこの大学の中で、お上品な顔をして、....
南国太平記」より 著者:直木三十五
故巾着切になった?」 「あっしですかい――さあ、何う云ったら――えらそうな奴の、肝を潰すのが、面白いからでげすかな」 「一寸踏み外した形だのう――惜しいものじゃ....
お茶の湯満腹談」より 著者:夢野久作
ヒネクレた瀬戸物の灰落しまで、何が何やらわからなくて仕合わせ。一々鑑定が出来たら肝を潰すであろう。頼うだ御方はしきりに質問しては感心して御座るが、その説明を聞い....