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肝脳
「肝脳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肝脳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連環記」より 著者:幸田露伴
最善最恵の神の自然の方則であり、或る場合には自ら進んで神の犠牲となり、自己の血肉
肝脳を神に献げるのを最高最大最美最壮烈の雄偉な精神の発露として甘んずるのを純粋な....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うむいちぜん》の身に、また※《しんにゅう》をかけられたところ。琵琶が虐殺されて、
肝脳を吐いていたところ。与八のためには遮るものも、脅《おびやか》すものもなにも無....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
まに、傀儡のごとく動くのが、彼の演伎の凡てであったのだ。 藤十郎は、自分自身の
肝脳を搾るより外には、工夫の仕方もなかったのである。 藤十郎の不機嫌の背後に、....
「三国志」より 著者:吉川英治
龍もいった。 「拙者も思っていました。あなたのような方を主と仰ぎ持つならば、この
肝脳を地にまみれさせても惜しくはないと――」 関羽にあい、また、ゆくりなくも趙....
「三国志」より 著者:吉川英治
もいいと胸に誓い直した。原書三国志の辞句を借りれば、この勇将が涙をながして、 (
肝脳地にまみるとも、このご恩は報じ難し) と、再拝して諸人の中へ退がったと誌し....