肝魂[語句情報] » 肝魂

「肝魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肝魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
虐殺の見世物……。 ……活地獄のオーケストラ……。 ……私の罪……。 ……肝魂が消え失せるとはこの時の私の事であったろう。頭の中がグワーンと鳴った。眼の前....
キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
ち出しましたが、その最後の一発が思いがけなく、Aの帽子を弾ね飛ばしたのでイヨイヨ肝魂も身に添わなくなったAは、それこそ死に物狂いの無我夢中になって、夜となく昼と....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
負いまして、また早や急いで帰れ、と少し早めに糸車を廻わしている。 いや、もう、肝魂を消して、さきに死骸の傍を離れる時から、那須颪が真黒になって、再び、日の暮方....
」より 著者:菊池寛
、申さば中村新兵衛の形じゃわ。そなたが、あの品々を身に着けるうえは、われらほどの肝魂を持たいではかなわぬことぞ」と言いながら、新兵衛はまた高らかに笑った。 そ....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
えた、友染の袖の池に、錦の帯の八橋を、転げた上で泳ぐがごとき、大それた溺れよう。肝魂も泥亀が、真鯉緋鯉と雑魚寝とを知って、京女の肌を視て帰って、ぼんやりとして、....