肥厚[語句情報] » 肥厚

「肥厚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肥厚の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
狂人は笑う」より 著者:夢野久作
のです。アイツは僕のために、毎晩そんな気持を味わせられているんです。おまけに僕は肥厚性鼻炎なんですから、眠ると夜通しイビキを掻くでしょう。その上に相手は個人主義....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
の友人に、これを病んだ奴が一人あったよ。患部は主に脚で、炎症のために皮膚が次第に肥厚って、移動性を失って来るんだ。象皮病で死んだと言う事は余り聞かないが、旧態通....
石狩川」より 著者:本庄陸男
いた彼らであった。習慣からであろうか、何か生臭く感ずるいまいましさも、その土地の肥厚さを見れば慰められたのである。それが、最初の発見者たる彼らの手に帰するであろ....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
は、山野向陽《さんやこうよう》の草中に生じている宿根草《しゅっこんそう》で、根は肥厚《ひこう》していて地中に直下し、単一、あるいは枝分《えだわ》かれがしている。....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
至極なものだよ。人体からいっても解剖的にばかり見るのは近代医学の悪弊だな。だから肥厚性鼻炎の切開をすると肺や肋膜を悪くしたり、――それはどちらに基因があるかわか....