肥立ち[語句情報] »
肥立ち
「肥立ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肥立ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
いくらかいや気になり、民子は身持になったが、六月《むつき》でおりてしまった。跡の
肥立ちが非常に悪くついに六月十九日に息を引き取った。病中僕に知らせようとの話もあ....
「黴」より 著者:徳田秋声
へ呼んだりするころには、子供はまだ退院当時の状態を続けていたが、秋になってからは
肥立ちも速かであった。そしてその冬は、年が明けてから、ある日出先のお銀の弟の家で....
「鮭の祟」より 著者:田中貢太郎
頭髪も縮れていた。その醜い我が子の顔を一眼見た女房は逆上して、それがために産後の
肥立ちが悪くなって、とうとう死んでしまった。 長者の眼の前には、二三日鮭を獲る....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ろうと思えます。
ひさは四月一杯いられるかと思ったら、名古屋の姉が出産しこもち
肥立ちがよくなかったらそちらへ行くことになっているのですって。浮足が立っているか....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
兄もずいぶん持て余していたようでございました。 お定は婿を貰いましたが、産後の
肥立ちが悪くて早死にを致しました。兄の夫婦ももうこの世にはおりません。生き残って....