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肥馬
「肥馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肥馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
名手なのだ。渋川流《しぶかわりゅう》の柔《やわら》もやる。馬も好きで、男のように
肥馬にまたがって遠乗りに出たりする。若松屋惣七の従妹《いとこ》である。
庭から....
「教育の目的」より 著者:福沢諭吉
ンドン》に巍々《ぎぎ》たる大廈《たいか》石室《せきしつ》なり、その市街に来往する
肥馬軽車なり、公園の壮麗、寺院の宏大、これを作りてこれを維持するその費用の一部分....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
突飛なるは婦人乗馬講習所が出来て、若い女の入門者がかなりに輻湊した。瀟洒な洋装で
肥馬に横乗りするものを其処ら中で見掛けた。更に突飛なのは、六十のお婆さんまでが牛....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
モジ形の板を用うるもまた奇なり。余が所見を賦したる詩および歌、おのおの二首あり。
肥馬軽車街路平、無翅行。 (肥えた馬と軽やかな車のゆく街路は平らかに、風なく樹も....
「三国志」より 著者:吉川英治
呉の孫策へあてて、一書を認め、早馬で飛ばした。 秋高の天、地は水旱 精兵は痩せ、
肥馬は衰う 呉船来るを待つや急なり 慈米十万は百万騎に勝る 呉の孫策は、すでに....
「三国志」より 著者:吉川英治
、猟は好まぬ」 「いや、聖人は猟をしないかもしれませんが、いにしえの帝王は、春は
肥馬強兵を閲、夏は耕苗を巡視し、秋は湖船をうかべ、冬は狩猟し、四時郊外に出て、民....
「三国志」より 著者:吉川英治
の後室や、わが妻を贄に供されよう。破邪の旗、膺懲の剣、われに百千の水軍あり、強兵
肥馬あり、誓って、彼を撃砕せずにはおかん」 「――が、提督、古人もいっております....
「三国志」より 著者:吉川英治
ごときは物の数としていたわれでない。いわんや今、蜀四十一州を併せて、精兵数十万、
肥馬無数、糧草は山野に蓄えて、国人みな時にあたるの覚悟をもつ。汝、いかに狡智を弄....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ことばの裏に、大塔ノ宮をさしていたのはいうまでもない。秋もいつか十月を過ぎ、
肥馬天に嘶くときを、その将軍の宮は、神泉苑の御所のふかくに、若さと智と、また多血....