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肩が凝る
「肩が凝る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肩が凝るの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
には和算の道具などの載せてあったことを記憶でまだありありと見ることが出来た。よく
肩が凝るという父の背後《うしろ》へ廻って、面白くも可笑《おかし》くもない歴代の年....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
つけた長い竹竿で、子供達が、白い藤のような花を薄暗い街燈にすかして、もぎ取ろうと
肩が凝るほど首を上に向けきっていた。その子供達は、よう/\垂れだした花を昼間から....
「家」より 著者:島崎藤村
種は娘の時代を送った。父の忠寛は体格の大きな、足袋も図無しを穿いた程の人で、よく
肩が凝ると言っては、庭先に牡丹の植えてある書院へ呼ばれて、そこでお種が叩かせられ....
「家」より 著者:島崎藤村
側へ来て、余計に忸々しく言葉を掛けた。 「叔父さん、今|何事も用が有りませんが、
肩が凝るなら、按摩さんでもして進げましょうか」 「沢山」 「すこし白髪を取って進....
「愛と美について」より 著者:太宰治
語は、少し陰惨すぎた。僕は、このごろまた、ブランドを読み返しているのだが、どうも
肩が凝る。むずかしすぎる。」率直に白状してしまった。 「僕にやらせて下さい。僕に....
「縮図」より 著者:徳田秋声
たし、芝居も高いばがりで、相もかわらぬ俳優の顔触れや出しもので、テンポの鈍いのに
肩が凝るくらいが落ちであり、乗りものも不便になって帰りが億劫であった。下町にいた....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
いて何か沢山|饒舌った末、あんたはほんまにきゃしゃなたちやな、あんまり勉強すると
肩が凝るやろといいました、私は全く肩を凝らす性分なのですから、はあ、と答えると、....
「未亡人」より 著者:豊島与志雄
手を差し入れて、肩をなでましたね。 「ごらんなさい、こんなよ。」 血圧が高いと
肩が凝るものかどうか、その説明の代りに、あなたは高木君の方へ炬燵半分ほど体をずら....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
拙者決して取り合いませぬぞ」 「貴郎様こそ旅籠に着かれてから、くるぶしが痛めるの
肩が凝るのと、苦情めいたこと仰せられましても、妾取り合わぬでござりましょうよ。ホ....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
て拙い人ではないが、万事が理詰めで陰々と暗い、寂しい。だからどことなく聴いていて
肩が凝る。 もし絵の具の色にたとえていうなら、うちの師匠のは青か藍だろう。 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
もお揉みいたしましょうか」
「脚はさほどでもないが、陽気のせいか、この四、五日は
肩が凝る。――揉んでやろうという気があるなら揉んで賜もい」
なにかにつけて、こ....