肩で風を切る[語句情報] »
肩で風を切る
「肩で風を切る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肩で風を切るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ろがあらかたきまって、「かお」のパスが利くようになれば、昔のようにタンカを切り、
肩で風を切るようになるので、結局、江戸ッ子復興の途中にあるのかも知れぬ。 それ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
義賊とでもいうのでしょうか――大名、豪家、御旗本やら、御用達《ごようたし》、――
肩で風を切る、勢いで、倉には黄金は、山程積んであろうところから、気随気儘《きずい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る。
それは小男としては大股に歩くのですが、足には太い鼻緒の高下駄で、そうして
肩で風を切るというけれども、その風の切りっぷりが鮮か過ぎるので、少々身をうつむき....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
御用聞で、先年同心の株を買い、以来、むかしのことを忘れたように権柄《けんぺい》に
肩で風を切る役人面。いよう、と言えば、下《さが》るはずの首が、おう、と逆に空へ向....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
生風となってしまった。竹馬の友の万年博士は一躍専門学務局長という勅任官に跳上って
肩で風を切る勢いであったから、公務も忙がしかったろうが、二人の間に何か衝突もあっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ら、すぐ内府へ急いだ。 ここの政庁の府でも、曹仁は魏公の一門に連なる身なので、
肩で風を切るような態度で、どこの門も、大威張りで通った。 すると、曹操のいる中....