» 肩を窄め

「肩を窄め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肩を窄めの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
ないようですよ。」 「そうでしょう、悚然として、未だに寒気がしますもの。」 と肩を窄めて俯向いた、海水帽も前下り、頸白く悄れて連立つ。 少年は顔を斜めに、近....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
き境内の月の中に、その姿|露れて、長く、長く影を引き、槍重たげに荷いたる、平たき肩を窄めながら向う屈みに背を円くし、いと寒げなる状見えつつ、黒き影法師小さくなり....
取舵」より 著者:泉鏡花
酷くも袂を振払いて、再び自家の苦悩に悶えつ。盲人はこの一喝に挫がれて、頸を竦め、肩を窄めて、 「はい、はい、はい。」 中 甲板より帰来れる一....
露肆」より 著者:泉鏡花
しに大道へ、茣蓙の薄霜に間拍子も無く並んだのである。 橙色の柳縹子、気の抜けた肩を窄めて、ト一つ、大きな達磨を眼鏡でぎらり。 婦は澄ましてフッと吹く……カタ....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
を綿銘仙の下から覗かせた、炭を引掴んだような手を、突出した胸で拝むように組んで、肩を窄めながら、萌黄の綿てんの足袋で、畳を捜るように出て来た。その中仕切――本格....
美しき月夜」より 著者:宮本百合子
硝子は光り、樹々が眠っている。しんかんとした夜の空気……。 「これが?」 彼は肩を窄めて、 「これが? これが死? これが? これが?」 痩せた顳※《こめか....
オンチ」より 著者:夢野久作
云うのを忘れとった。四角に折ってあったなあ」 又野が、悪い事をした子供のように肩を窄めた。その横で戸塚が冷笑した。 「アハ。汗を拭くのは大抵ハンカチにきまって....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
手伝いを求めに来たのですね」 少年は微かにうなずいた。又もハンカチを顔に当てて肩を窄めた。 私は、その姿を見ると堪まらなくなって、机の上に両手を支えた。頭を....
二重心臓」より 著者:夢野久作
配人の話の中に、それこそホントウにタタキ附けられたように椅子の中へ埋もれ込んだ。肩を窄めて眼を伏せたまま深い深いふるえたタメ息をした。 「一体あなたがその結婚し....
鱗粉」より 著者:蘭郁二郎
そういうと、この歩き廻って、ねとねとと汗の浮く真夏の夜だというのに、寒むそうに肩を窄めて、ぶるっと身顫いをすると、恰度眼の前に来た分れみちのところで、鷺太郎か....