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肩巾
「肩巾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肩巾の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
ずるんだ。カンナ、カンナ」 大工は分らない顔をした。 「あんぽんたん、来い!」
肩巾の広い監督のあとから、鋸の柄を腰にさして、カンナを持った小柄な大工が、びっこ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
難く御礼申上げ奉ります」 殿「うん權六、もっと進め/\」 と云いながら見ると、
肩巾の広い、筋骨の逞しい、色が真黒で、毛むくじゃらでございます。実に鍾馗さまか北....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
日のこと、合図があって、フリントが一人で小さなボートに乗って帰って来た。頭を青い
肩巾で包んでね。お陽さんが昇りかけてた時で、あの人の顔は恐しく真蒼に見えたね。だ....
「鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
部屋へ入って来た時、引き開け、そのまま閉じるのを忘れていた襖の間に、身丈の高い、
肩巾の広い、五十近い男が、太い眉、厚い唇の、精力的の顔を、お篠の方へ向けて立って....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
陽に焼けていた。
旅心《りょしん》
一
歌子は、
肩巾のひろい、色のあさ黒い女だ。せいが高くて、がっしりしている。鳶《とび》いろの....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
やり、名主|殿処のお帳も消すようなことにしようが……そう云えば尤らしくなったナ、
肩巾が大く成ってや、少し様子が死んだ父さまに似て居る、立って見ろや、少し坐って見....