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肩当て
「肩当て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肩当ての前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
沈む。天鵝絨の括枕を横へ取って、足を伸して裙にかさねた、黄縞の郡内に、桃色の絹の
肩当てした掻巻を引き寄せる、手が辷って、ひやりと軽くかかった裏の羽二重が燃ゆるよ....
「爛」より 著者:徳田秋声
あかと照り渡った東京の家の二階の寝間の様などが、目に映って来た。そこに友禅模様の
肩当てをした夜着の襟から、口元などのきりりとした浅井が寝顔を出していた。階下に寝....
「小祝の一家」より 著者:宮本百合子
一 二月の夜、部屋に火の気というものがない。 乙女は
肩当てが穢れた染絣の掻巻《かいまき》をはおり、灰のかたまった茶色の丸い瀬戸火鉢の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ちぐはぐな気もするので。いずれおめにかかりまして。
あした夜着もってゆきます。
肩当ての布がいいのが(丈夫なのが)なくて、今、台所で染物工場がはじまって居ります....