肩身が広い[語句情報] » 肩身が広い

「肩身が広い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肩身が広いの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
電報」より 著者:黒島伝治
ら者にしようと思うて学校へやるんじゃぁろう。」と、他人から云われると、おきのは、肩身が広いような気がした。嬉しくもあった。 「あんた、あれが行《い》たんを他人《....
放浪」より 著者:織田作之助
よ叔母は、叔母さんの香典はどこの誰よりも一番|沢山《ぎょうさん》やさかいお前達は肩身が広いと聴かせ、そしてぽんと胸をたたいて襟を突きあげた。 十歳の順平はおみ....
彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
云わせると、世間にありがちな反《そり》の合《あわ》ない本当の親子よりもどのくらい肩身が広いか分りゃしない。二人だって、そうと知った上で、今までの睦《むつ》まじさ....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
るかったんだろう。――それでさ本人が博士にでもなってくれれば先方でも世間へ対して肩身が広い、面目《めんぼく》があると云うんだがね、どうだろう、近々《きんきん》の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いませぬか」 「所詮《しょせん》」 「あの沢井のお邸にお住まいになれば、どんなに肩身が広いでしょう」 「あさはかなことを言うな、生涯《しょうがい》あの邸には住ま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
がけなかったねえ。なにしろ、いい面になったものさ。おかげで、わたしもなんだか急に肩身が広いような気になってしまった。京都へ行ったら、ぜひひとつ、訪ねてみることだ....
深川女房」より 著者:小栗風葉
給を取って上役にピョコピョコ頭を下げてるような勤人よりか、どのくらい亭主に持って肩身が広いか知れやしねえ」 「本当にね、私もそう思うのさ。第一気楽じゃないか、亭....
おせん」より 著者:邦枝完二
ら、ゆっくりめえりやしょう。――おせんちゃんが垂を揚げておくんなさりゃ、どんなに肩身が広いか知れやァしねえ。のう竹」 「そうともそうとも。こうなったら、急いでく....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
や――見物をさしてたあせ。……ほんに、あんさんのお庇で……今日という今日は、私は肩身が広いぞね。」 特に、婦人にかけては、恐らく世の仁者だ、と称えられる私でさ....
放浪」より 著者:織田作之助
ながらおみよ叔母は、叔母はんの香奠はどこの誰よりも一番ぎょうさんやよってお前達は肩身が広いと言い聴かせ、そしてぽんと胸をたゝいて襟を突きあげた。 十歳の順平は....