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「肯う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肯うの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
行人」より 著者:夏目漱石
ときに、その激した心の調子がしだいに収まったと云うのです。私が肯《うけが》おうと肯うまいと、それには頓着《とんじゃく》する必要がない、ただその時の私から好い影響....
山の彼方は」より 著者:宮本百合子
感の鋭い才媛であったことは枕草子のあらゆる描写の鮮明さ、独自な着眼点などで誰しも肯うところだと思う。枕草子の散文として独特な形そのものも清少納言の刹那に鋭く働い....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
帯がキと擦れて鳴ったほど、深く身に響いて聞いたのである。 「癩坊主が、ねだり言を肯うて、千金の釵を棄てられた。その心操に感じて、些細ながら、礼心に密と内証の事を....