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胃痙攣
「胃痙攣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胃痙攣の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
事に致しましょう。
その日、丁度宿直に当っていた私は、放課後間もなく、はげしい
胃痙攣《いけいれん》に悩まされたので、早速校医の忠告通り、車で宅へ帰る事に致しま....
「或る女」より 著者:有島武郎
てぼんやりと目をさましそうになったり、意識の仮睡《かすい》に陥ったりした。猛烈な
胃痙攣《いけいれん》を起こした患者が、モルヒネの注射を受けて、間歇的《かんけつて....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
焚くという七月十三日のゆう方に、わたしは突然に強い差込みに襲われて仆れた。急性の
胃痙攣である。医師の応急手当てで痙攣の苦痛は比較的に早く救われたが、元来胃腸を害....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
しめて、家へ持って帰って女房に叱られ、三日のあいだ朝昼晩、蜆ばかり食べさせられて
胃痙攣を起して転輾し、論語をひらいて、学而第一、と読むと必ず睡魔に襲われるところ....
「不肖の兄」より 著者:豊島与志雄
」 「ええ。」 「では、唐辛子をはるといいんだよ。」 「あら、いやーね、そりゃあ
胃痙攣のことよ。」 照代はそれでも学者だった。先生は蒟蒻で温めるように云ったけ....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
ざっと十年ばかりの間可也親密につき合っていた。滝田君に鮭鮓の御馳走になり、烈しい
胃痙攣を起したこともある。又雲坪を論じ合った後、蘭竹を一幅貰ったこともある。実際....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
りに詰めものをかったので、皮膚の呼吸が充分でなくなり、それに不随意な恰好と冷えで
胃痙攣を起したのであった。私がいい工合に土間にひきさがらなかったらたぶん私は狭山....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
いでやると言うのだった。 祠は急に賑い出した。或る農婦の、一昼夜も断続していた
胃痙攣が、その御供物の一つの菓子でぴったりと止んだからだった。そして森の中には白....
「日記」より 著者:宮本百合子
どと云って被居っしったが大したことではあるまいと思って居ると、夜中の二時頃、急に
胃痙攣だと云うので、大さわぎをした。それでも大したことでなくてよかった。 一日....
「薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
草花と果物 盂蘭盆の迎い火を焚くという七月十三日のゆう方に、わたしは突然に強い差込みに襲われて仆れた。急性の
胃痙攣である。医師の応急手当で痙攣の苦痛は比較的に早く救われたが、元来胃腸を害し....
「四つの都」より 著者:織田作之助
」(丁寧に言う) 庄平「僕も大阪迄だが、大阪迄にはケロリと癒ってるでしょう、軽い
胃痙攣です」 そう言って、庄平は車掌室を出て、二等室へ戻って行く。 一〇 もとの....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
たのは夜分の十一時頃だったと思いますの。忘れもしませんが、あの晩吉岡さんは非道い
胃痙攣を起して大騒ぎいたしました。それからずッとお体が悪るくって、兄の告別式にさ....