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胆汁質
「胆汁質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胆汁質の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
いわば人生も生活も技術家としてコースが定められた人たちなので、朴々としていずれも
胆汁質の青年に見えた。地方の人が多かった。それに較べられるためか、復一は際だった....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
しても頬髯だけは残し、大いに威厳を保っている。胸には濃い胸毛がある。全体の様子が
胆汁質で、脂っこくて鈍重である。女に惚れられる玉ではない。諏訪家の姫を孕ませて絵....
「道標」より 著者:宮本百合子
い。入口には、ホテル・モンソー・エ・トカヴィユとありますよ」
五十がらみの男の
胆汁質な顔に、むらむらした色がのぼった。
「わたしたちは、あの部屋からもっと儲け....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
の前菜にはなおさらである。 三番目「仇討輪廻《あだうちりんね》」では、多血質、
胆汁質《たんじゅうしつ》、神経質とでも言うか、とにかく性格のちがう三人兄弟の対仇....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
高くはなくなった。 だがそれも結構ではないか。 美しい妻を持っていることは、
胆汁質でない良人にとっては、決して幸福ではないのだから。 だが勿論将来といえど....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
うとしたって、俺、ビクともしないよ、といったような、よく云えば剛胆、素直に云えば
胆汁質のボーッとした態度で、 「禿頭病にかかったんだ」 と云って、ノンビリと椅....
「山道」より 著者:中里介山
とがそうさせたものでしょう」 「だからいわない事じゃありません……」 Cという
胆汁質の脊広服が昂然として乗り出して来ました。 「あの時に相当の空地と樹木と消防....