背徳者[語句情報] » 背徳者

「背徳者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

背徳者の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
花燭」より 著者:太宰治
る種属の人たちである。例外なく貧しかった。なんらかの意味で、いずれも、世の中から背徳者の折紙をつけられていた。ほんの通りがかりの者ですけれども、お内があんまり面....
惜別」より 著者:太宰治
かった。まっぱだかで大酒を飲んでいた。時の所謂『道徳家』たちは彼等を、ごろつきの背徳者として罵り、いやいまだって上品ぶった正人君子たちは彼等の行状には顰蹙してい....
ジイドとそのソヴェト旅行記」より 著者:宮本百合子
」をかかしめた、パリ帰来後の孤愁と象徴派との別離。結婚生活の重荷が反映している「背徳者」、それから六年間も間をとんで執筆された「狭き門」、三十歳のジイドの苦悩は....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
ジイドは、実に驚くべき過重評価をうけたのであるが、且て二十年近い昔、「狭き門」「背徳者」などが翻訳出版された時文学愛好者がアンドレ・ジイドなる名に払った注意は決....
失策記」より 著者:豊島与志雄
参金だけで結構です。」 これには、彼女もほんとに怒った。私は人の親切を無にする背徳者だということになった。然し今更、私の生活態度や結婚観を述べてみたところで、....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
る哉《かな》、縲絏《るいせつ》の辱《はずかし》めを受けて獄中にあるや、同志よりは背徳者として擯斥《ひんせき》せられ、牢獄の役員にも嗤笑《ししょう》せられて、やが....