背板[語句情報] » 背板

「背板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

背板の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に見て飛騨と美濃の国境を越して来た。供の男は二十三、四歳の屈強な若者で、飛騨風な背板(背子ともいう)を背中に負い、その上に行李と大風呂敷とを載せていたが、何しろ....
道標」より 著者:宮本百合子
ちのいる仕切りは、伸子と蜂谷きりだった。坐席にかけている人の背たけ越しにベンチの背板がずっと高くつけられているから、外の景色を見ることの出来ない夜汽車で伸子の視....
可愛い女」より 著者:神西清
に思えて、桁材だの、丸太だの、板割だの、薄板だの、小割だの、木舞だの、台木だの、背板だの……といった言葉の中に、何となく親身なしみじみした響きが聞きとれるのだっ....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
、レモン色のカーテンが、自在に動くような仕掛けになっている。 壁ぎわのベッドの背板に、いま脱いだばかりというように、薄いピンクの部屋着を掛け、床《ゆか》の上に....
木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
お五里だという。林務官は言い捨てたままずんずん行ってしまう。後からは筒袖を着て、背板というのを背負った男が附いて行く、すぐ草の中へその後姿は没してしまった。――....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
ろは始まっている。総体に荷繩の使用をすくなく、といたり結んだりする手数をはぶき、背板の両端に鉤をつけて引っかけたり、また下の方に枝をのこしてのせる台にしたりして....