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背表紙
「背表紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
背表紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ケーベル先生」より 著者:夏目漱石
にどんな書物がどんなに並んでいたかを知らずに過ぎた。 花やかな金文字や赤や青の
背表紙が余の眼を刺激しなかったばかりではない。純潔な白色でさえついに余の眼には触....
「こころ」より 著者:夏目漱石
みまわ》した。私の眼は好事家《こうずか》が骨董《こっとう》でも掘り出す時のように
背表紙の金文字をあさった。 梅が咲くにつけて寒い風は段々|向《むき》を南へ更《....
「門」より 著者:夏目漱石
家《うち》へ帰ると、小六は火鉢《ひばち》の前に胡坐《あぐら》を掻《か》いて、
背表紙《せびょうし》の反《そ》り返るのも構わずに、手に持った本を上から翳《かざ》....
「海流」より 著者:宮本百合子
の本立てで挾まれた背をこちらへ向けて机の上に並んでいる。視線をそれ等の赤や茶色の
背表紙にやすめながら、宏子は教科書への興味は一向に動かされず、順二郎は今頃、何を....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
の上に大きな獅子のブックエンドにはさんである大きな帳簿をなでた。その帳簿は皮革の
背表紙で「研究ノート」とあり第一冊から始まって第九冊まであった。 「どうぞこちら....