背負い上げ[語句情報] » 背負い上げ

「背負い上げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

背負い上げの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
して泣き出した。意外にも仁右衛門は叱りつけなかった。そして自分は大きな荷を軽々と背負い上げてその上に馬の皮を乗せた。二人は言い合せたようにもう一度小屋を見廻した....
雪の塔」より 著者:海若藍平
雄の顔を見ているばかりでした。 玉雄は一生懸命で照子を抱え起して、やっと背中に背負い上げて、膝まで来る雪の中を一足一足塔の方へ近寄りましたが、すぐ近くに見える....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はゆかないのであります。 「こりゃなにかえ、お前が、この地蔵様をなにかえ、下から背負い上げたのかえ」 「エエ、左様でございますよ」 「一人で背負い上げたのかえ」....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
と銀の色紙と短冊の模様を刺繍した緋羅紗の帯を乳の上からボンノクボの処へコックリと背負い上げて、切り立てのフェルト草履の爪先を七三に揃えている恰好は尋常の好みでな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見ると、がんりきは物狂わしい心持で、 「こうしちゃいられねえんだ」 再びお絹を背負い上げて登りはじめようとしたが、この時はがんりきの身体もほとんど疲労困憊《ひ....
二つの短い話」より 著者:ケネディパトリック
」を吹き始めました。すると、プカという魔物が彼の後に来ていきなり彼を自分の背中に背負い上げて仕舞いました。プカの頭には長い角が生えていました。驚いた笛吹きは確か....