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「胎教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

胎教の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
いよその年の八月に六月目の岩田帯《いわたおび》をお母様がなさるようになりますと、胎教というのをお初めになりましたそうです。それについては、どのような故事がありま....
雪の夜の話」より 著者:太宰治
ざいますから。」と笑いながらお願いしたら、兄さんは、まじめにうなずき、 「うむ、胎教か。それは大事だ。」 とおっしゃって、孫次郎というあでやかな能面の写真と、....
風流仏」より 著者:幸田露伴
御腹には大事の/\我子ではない顔見ぬ先からいとしゅうてならぬ方様の紀念、唐土には胎教という事さえありてゆるがせならぬ者と或夜の物語りに聞しに此ありさまの口惜と腸....
本棚」より 著者:宮本百合子
合本が出て来た。かたい表紙をあけてみると、教育という見出しで遺伝についての記事、胎教についての項目、フレーベル氏及幼稚園というような記事の頁が克明に書きこまれて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
やかにして美しき子を与えたまえ』と神に祈らなければならぬ、そうして婦人の寝室には胎教のために……」 「まあ、お待ち下さい、そうすると、要するに、男女の夫婦関係と....
或る探訪記者の話」より 著者:平林初之輔
い話だが××大学の勅任《ちょくにん》教授の遠藤博士が(もちろんこれは仮名だが)「胎教」について新学説を発表して、学界の大問題をおこしたことがある。あの当時新聞の....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
内に宿りて以来出産のときまで、胎中にありて受くるところの教育をいう。世のいわゆる胎教これなり。胎教は母の体を経て間接に受くるところの教育なれば、これを間接教育と....
童子」より 著者:室生犀星
さい襯衣やおむつを縫いはじめた。それを幾枚も畳んでは、一枚でも殖えるのを喜んだ。胎教だと言ったり、なるべく美しい子を生むのだと、西洋の名画なぞを枕もとに置いては....