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「胎毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

胎毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
り世話をしたのだが、其の時は青膨《あおぶく》れだったが、私の丹誠で段々とお前さん胎毒|降《くだ》しばかりも何《ど》の位飲ましたか知れやしません、芸を仕込めば物覚....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
まいぜん》として長《とこし》えに眼窩《がんか》の奥に漂《ただよ》うている。これは胎毒《たいどく》のためだとも云うし、あるいは疱瘡《ほうそう》の余波だとも解釈され....
風琴と魚の町」より 著者:林芙美子
り》のような人だかりの中に、父の声が非常に汗《あせ》ばんで聞えた。 漁師の女が胎毒下《たいどくくだ》しを買った。桜の簪を差した娘が貝殻《かいがら》へはいった目....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
ると同じ事である。 池田氏の曼公に受けた治痘法はどんなものであったか。従来痘は胎毒だとか、穢血だとか、後天の食毒だとかいって、諸家は各その見る所に従って、諸証....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
うので、家族は物見遊山に出なかった。それに大之丞の次の弟、彦之助が京に上ってから胎毒を発し、頭が瘡蓋《かさぶた》だらけでお釈迦様のようになり、膿が流れ、その介抱....