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「胡人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

胡人の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
》ではないか? すると人皇《にんおう》何代かの後《のち》には、碧眼《へきがん》の胡人《えびす》の女の顔にも、うつつをぬかす時がないとは云われぬ。」 わたしは自....
十二支考」より 著者:南方熊楠
極力噛み付いたので虎大いに驚き吼え走ってその人|脱《のが》るるを得た、またいわく胡人虎を射るにただ二壮士を以て弓を※《ひ》き両頭より射る、虎を射るに毛に逆らえば....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
ている(四)。彼の説によれば、茶の葉の質の最良なものは必ず次のようなものである。胡人の※の水を払う者|涵澹然たり(八) また新治の地なる者暴雨|流潦の経る所に遇....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かもそれが何の精であるかを知らないという。(同上) 仏像 白鉄余は延州の胡人(西域の人)である。彼は邪道をもって諸人を惑わしていたが、深山の柏の樹の下に....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て金五百両を得たので、自分の家へ持って帰った。 その後に彼は城中の町へゆくと、胡人の商人に逢った。商人はその頭に珠のあることを知って、人をもって彼を誘い出させ....
運命」より 著者:幸田露伴
て匠を殺す、其迹を泯滅する所以なりと。野獣か、鬼母か、吾之を知らず。西人或は帝|胡人の殺すところとなると為す。然らば則ち帝|丘福を尤めて、而して福と其死を同じゅ....
李陵」より 著者:中島敦
丁霊王《ていれいおう》の位を貰《もら》って最も重く単于に用いられている。その父は胡人《こじん》だが、故《ゆえ》あって衛律は漢の都で生まれ成長した。武帝に仕えてい....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
なくとも一千数百年以前に、天山山脈を越えて支那地方に入り込んで来たもので、所謂、胡人と称せられているものの血が加わっていたものが、現代に於てこの少年の骨相上に復....
十二支考」より 著者:南方熊楠
じ》王が漢に朝し、帰国後衣望服度宮室を、漢の風に改めたが、本物通りに出来ず。外国胡人皆|嘲《あざけ》って驢々《ろろ》にあらず、馬々《ばば》にあらず、亀茲王のごと....
十二支考」より 著者:南方熊楠
後人|母猴《もこう》と訛《なま》りまたいよいよ訛って※猴《みこう》とす。猴の形、胡人《こひと》に似たる故|胡孫《こそん》という。『荘子』に狙《そ》という。馬を養....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は想像されます――君聞かずや胡笳の声最も悲しきを、紫髯緑眼《しぜんりょくがん》の胡人吹く、これを吹いてなお未だ終らざるに、愁殺す楼蘭征戍《ろうらんせいじゅ》の児....