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「胡地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

胡地の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
を殺すは至難の事でないらしい。また曰く支那の馬は虎を見れば便尿下りて行く能わず、胡地の馬も犬も然る事なし、これに似た話ラヤードの『波斯《ペルシア》スシヤナおよび....
運命」より 著者:幸田露伴
たもう。朝廷|帝を索むること密なれば、帝深く潜みて出でず。此歳傅安朝に帰る。安の胡地を歴游する数万里、域外に留まる殆ど二十年、著す所|西遊勝覧詩あり、後の好事の....
李陵」より 著者:中島敦
る。徒歩のみによる行軍の速度と、人力による車の牽引《けんいん》力と、冬へかけての胡地《こち》の気候とを考えれば、これは誰にも明らかであった。武帝はけっして庸王《....
十二支考」より 著者:南方熊楠
征伐之事』。『祖父物語』)。支那では漢の蔵洪や晋の王載の妻李氏が城を守り、蘇武が胡地に節を守った時鼠を食うたという。しかし『尹文子《いんぶんし》』に周人鼠のいま....
源氏物語」より 著者:紫式部
な考えで、脱出して来たと、こんなことが思われて、気の弱くなった豊後介は泣いた。「胡地妻子虚棄損《こちのさいしをむなしくすつ》」とこう兄の歌っている声を聞いて兵部....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
月雨《さつきあめ》 名月や兎《うさぎ》のわたる諏訪《すは》の湖《うみ》 指南車を胡地《こち》に引き去る霞《かすみ》かな 滝口に燈《ひ》を呼ぶ声や春の雨 白梅や墨....
三国志」より 著者:吉川英治
親を保って臥薪嘗胆、その間に弓馬をみがいたという例もあります。また元帝が王昭君を胡地へ送ったはなしも有名なものではありませんか。――なんで提督には、今この国家の....