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胡坐をかく
「胡坐をかく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胡坐をかくの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
もそれなら大丈夫だ」 「なんて生意気を云う君はどうだ。酔払っていると知りながら、
胡坐をかく事も跪坐る事も出来ない人間だろう」 「まあ立ん坊だね」と甲野さんは淋《....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
。馬鹿らしいと気がついて、胡坐《あぐら》に組み直して見た。しかし腹の中はけっして
胡坐をかくほど悠長《ゆうちょう》ではなかった。 その内だんだん日暮に近くなって....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
一枚敷いてその上に畏まるのだから、ずいぶん足が痛くなる。 食後一時間たつとみな
胡坐をかく、これを安坐という。それから重禁錮の者は仕事にとりかかり、我々軽禁錮の....
「竈の中の顔」より 著者:田中貢太郎
ましょうか」 「とてもお対手になりますまいが」 僧はそう云い云い縁側へあがって
胡坐をかくようにした。 「そこは板の上だ、どうかこちらへ」 三左衛門は僧を畳の....
「魔都」より 著者:久生十蘭
でない蒲団を着ようと思うとまた五銭とられる。その奥まった特等室の煎餅蒲団の上に、
胡坐をかくでもない、キチンとタキシードの膝を折って孤影悄然と坐っているのは、例の....