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胡頽子
「胡頽子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胡頽子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
射して、しばらく桃色に色附いた。しかし彼が立ち去ると同時に、再び闇に埋ずもれた。
胡頽子の灌木が行手を遮り、それを彼が迂廻った時、巣籠っていた山鳩が、光に驚いて眼....
「家」より 著者:島崎藤村
ットン、ゴットンと煩く耳についたは、水車の音であった。 裏には細い流もあった。
胡頽子の樹の下で、お雪は腰を曲めて、冷い水を手に掬った。隣の竹藪の方から草を押し....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
ーッ」 と呼ぶ、凄愴の声が聞こえて来た。 頼母のいる位置から、十数間離れた、
胡頽子と野茨との叢の横に、戸板が置いてあり、そこから、お浦が、獣のように這いなが....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
の『大言海』にも依然としてグミを茱萸としているのは全く時代おくれの誤りで、グミは
胡頽子でこそあれ、それはけっして茱萸ではない。仮りに茱萸が山茱萸の略された字であ....