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胡麻油
「胡麻油〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胡麻油の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「その年」より 著者:宮本百合子
ぶら下げたサイダー瓶をつき出した。 「どんな油やったっけ」 瓶をかいで見ると、
胡麻油の匂いであった。 「もう先月から胡麻はどこへも来んようになってしまった。こ....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
」というのは、その棒で突けというのです。乱暴なものだ。また最も流行ったのは油壺に
胡麻油か何かを入れて、中に大判小判を沈ましてあって、いくばくか金を出して塗箸で大....
「鯰」より 著者:佐藤垢石
といって、まず鯰の腹を割き、汚物を去り皮を剥ぎ、身を薄く長さ一寸五分ほどに切り、
胡麻油四勺、酒六勺、醤油五勺、白湯五勺、葱二本を細長く一寸位に切ったもの、生薑の....
「茶粥の記」より 著者:矢田津世子
の経営している「栄養と家庭」にも紹介したし、新聞の家庭欄でも述べたことがあった。
胡麻油などをつかう並みの天麩羅とちがって黄檗のは古い種油と鼠の糞のようなボトボト....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
――。」文字若を振り返った、「まだ新しいところを見ると、昨日あたり、ここの敷居へ
胡麻油を引かなかったか、師匠、お前は知らねえかえ。」 「そう言えば、古い家で建付....
「料理メモ」より 著者:北大路魯山人
がこなれていていい。 *かや油、椿油は単独はいけないが、これを三割くらい加えると
胡麻油の味は軽くなっておちつく。 *今の東京風のだしは甘からく重くるしいもので味....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
える時にサラダ油が良いと申しても詰換の悪いサラダ油を買いますと臭くって胸に持って
胡麻油《ごまあぶら》よりもなお悪いのが沢山あります。それで直段《ねだん》は胡麻の....
「「霜柱の研究」について」より 著者:中谷宇吉郎
面白かった。そして次に色々な形をした霜柱の記載に移っているのであるが、この中で、
胡麻油《ごまあぶら》の少量を湿った土によく交ぜ、それを缶に軽く詰めて置いたら、翌....
「琥珀揚げ」より 著者:北大路魯山人
んな葛も築地の珍味店に行くとある。 ついでながら、油のことも申し上げよう。油は
胡麻油の枯れたのがよい。オリーブ油は物足りない。大豆の油は無味に等しく、まるっき....