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胴丸
「胴丸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胴丸の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
居間へ通って見ますと、一間は床の間、一方は地袋で其の下に煎茶の器械が乗って、桐の
胴丸の小判形の火鉢に利休形の鉄瓶が掛って、古渡の錫の真鍮象眼の茶托に、古染付の結....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
ん》のすすけた灯が暗い部屋ににじみ出ていた。とこの間を背にして、座蒲団が置かれ、
胴丸の手焙《てあぶ》りにいけた炭火がいやに赤々と見えた。
「しばらくお待ち下さい....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
う、虎松か、よう参ったのう。それ、近こう近こう」 頭に半白の霜を戴いた帯刀は、
胴丸の火鉢の縁を撫でまわしながら、招かんばかりに虎松に声をかけた。――虎松はじっ....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
何でも構わず大きな足を踏跨げて歩いたり、旦那様がお誂えなすってお拵え遊ばした桐の
胴丸の火鉢へ、寒いって胼胝だらけな足を上げて、立て居て踵をあぶるので、旦那はすっ....
「雪の宿り」より 著者:神西清
まじさと申したら、悪鬼羅刹とはこのことでございましょうか、裸身の上に申訳ばかりの
胴丸、臑当を着けた者は半数もありますことか、その余の者は思い思いの半裸のすがた、....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
、眼鏡をはずして、机の上へ置いた。そして、金網のかかった手焙《てあぶり》――桐の
胴丸に、天の橋立の高蒔絵したのを、抱えこむように、身体を曲げて
「これだけの人数....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ないのを面白く思いました。足守町近くの竹細工「まふご」や、真庭郡|中和の背中当「
胴丸」の如き極めて立派なのがあります。 庫造の家並で美しい小田郡|矢掛町の産に....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
見ると、病間は入側附きの八畳の広間で、花月床に成って居ります。前に褥を取り、桐の
胴丸|形の火鉢へ切炭を埋け、其の上に利休形の鉄瓶がかゝって、チン/\と湯が沸って....