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胸がつかえる
「胸がつかえる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胸がつかえるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恭三の父」より 著者:加能作次郎
いた。蚊が二三羽耳の傍で呻った。恭三は焦立った気持になった。呼吸がせわしくなって
胸がつかえる様であった。腋の下に汗が出た。 先ず端書を読んだ。京都へ行って居る....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
もあろう方が、あんな青二才のことをいつまでも――はっはっはっは、イヤ、私はまるで
胸がつかえるようなうっとうしい気持です。あっちへまいれば、萩乃様は萩乃様で、源三....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
十に手のとどく川根は、店の近所の小さな借家で妻子五名と暮していたが、前途を思うと
胸がつかえるばかりで、家へ戻っても殆ど妻子と口もきかなかった。 それは春がめぐ....