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胸が悪い
「胸が悪い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胸が悪いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橇」より 著者:黒島伝治
何にもならないことだ。それに戦争は、体力と精神力とを急行列車のように消耗させる。
胸が悪い木村は、咳をし、息を切らしながら、銃を引きずってあとからついて来た。 ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
のだが、例のがんばりで塩をむやみと入れたのでしょっぱくてはなはだ迷惑だ。小池らは
胸が悪いからお湯をくれといって甘酒を侮辱したので、坊城の頭が傾いたと思うと断然う....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
うともしない澄まし方、納まり方だそうだが、見ていると、むかっとする、離れていても
胸が悪い、口をきかれると、虫唾が走る、ほほほ、と笑われると、ぐ、ぐ、と我知らず、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くって、胸がむかついて、つい手出しをする気にもなれない」
「そうだ、そうだ、あ、
胸が悪い」
仏頂寺と、丸山は、ついに嘔吐《おうと》をはじめてしまいました。
....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
方を幸福にする資格がないのです」 放二は、ザックバランにうちあけた。 「ぼくは
胸が悪いのです。元々悪かったのですが、この夏以来、特別にいけないのです。ぼくの予....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
、黒赤くなった歯糞の埋もれて居る臭い口を開いて喰うのです。それを見ただけでも随分
胸が悪いのです。で、生れてから身体を洗わないという理由はどうかと言いますと、洗う....
「熊」より 著者:神西清
ー (胸をおさえて)大変だ!……桑原桑原!……(肘かけ椅子に倒れる)ああ苦しい、
胸が悪い! 息がとまった! ポポー※ ダーシャはどこなの? ダーシャ! (叫ぶ)....
「雨」より 著者:織田作之助
た指を突き出して、そう言った。なに、メッチェンの事さ、当時病身故慎しんでるのか、
胸が悪い? 石油のめ。死のうと思っていたんだがというと、失恋? あわれむ様な小田....