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胸が裂ける
「胸が裂ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胸が裂けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火の鳥」より 著者:太宰治
いつは、おれの愛情だ。それこそ愛の最高の表現です。ああ、そのことを思うだけでも、
胸が裂ける。狂うようになってしまいます。わかるかね。われわれ賤民のいうことが。」....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
する所から段々病気に成りまして、遂には頭《かしら》が破《わ》られる様に痛いとか、
胸が裂ける様だとか、癪《しゃく》という事を覚えて、只おろ/\泣いてばかりおります....
「田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
さいました。わたくしはあなたを遺憾なくはっきり拝することが出来ました。わたくしは
胸が裂けるように動悸がいたしました。そしてあなたが好きになりました。やはり十六年....
「曠野」より 著者:堀辰雄
て伴れて往きますから、それまで辛抱していて下さい。」 女はそんな事情を知ると、
胸が裂けるかと思うほど、泣いて、泣いて、泣き通した。――すべての運命がそこにうち....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
どんなにか
せつなく、せつなく、せつのうございましょう。
人目がないと思う度に、
胸が裂けるかと思う程、
泣いて、泣いて、泣き通します。
さし上げまするこの花を....
「鷺娘」より 著者:大倉燁子
から覗いていた。うまいな、うまいもんだな、と思うと同時にむらむらと嫉しくなった。
胸が裂けるような気がした。憎い! じいっと睨んでいると、どうしたのかまゆみは急に....