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胸に浮かぶ
「胸に浮かぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胸に浮かぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源おじ」より 著者:国木田独歩
くともなく聞きてさまざまの楽しきことのみ思いつづけ、悲しきこと、気がかりのこと、
胸に浮かぶ時は櫓握る手に力入れて頭振りたり。物を追いやるようなり。 家には待つ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うに訊いた。 「なぜと訊かれちゃあ返事に困るが、多年この商売をしていると、自然に
胸に浮かぶことがある。まあ、虫が知らせるとでもいうのかも知れねえが、それが又、奇....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
来るものもなくて、今になってこんな手段に訴えるとは。 にわかな物価の騰貴も彼の
胸に浮かぶ。横浜開港当時の経験が教えるように、この際、利に走る商人なぞが旧正銀|....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とさえ危ぶまれた。 いったん時代から沈んで行った水戸のことが、またしきりに彼の
胸に浮かぶ。彼はあの水戸の苦しい党派争いがほとんど宗教戦争に似ていて、成敗利害の....
「遠野へ」より 著者:水野葉舟
自分にはどうしても解することができない女になったと思った。……その従妹の顔がふと
胸に浮かぶ。 着いたはじめには、二人で向い合っていると、何か話さずにはいられな....
「帰途」より 著者:水野葉舟
言葉を懐しく思い出した。 都会の賑やかさが、暖かく、明るく、媚びられるように、
胸に浮かぶ。 二 三月三十日――荷造りをしているうちにひるごろになっ....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
の子となり、こうしてついにキリストの王国が実現されるだろう』これがアリョーシャの
胸に浮かぶ空想であった。
これまで全然知らなかった二人の兄の帰省は、アリョーシ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
らば、彼にとっては最近の実験であった。それを覚えていたばかりでも、こういう附句が
胸に浮かぶもののように、考える人が有るかも知れない。しかしこの新潟の女たちの旅は....